年会費11,000円のカードでありながら、世界中の空港ラウンジを使えるプライオリティ・パスが付帯することで人気を集めてきたのが楽天プレミアムカードです。楽天経済圏のヘビーユーザーにとっては、楽天市場でのポイント優遇とラウンジ特典を両立できる魅力的な一枚。しかし2025年以降、プライオリティ・パスの無料利用回数に上限が設けられたことで、「本当にまだお得なのか?」という声も増えています。本レビューでは、2026年時点の特典内容をもとに、プライオリティパスは健在なのかを含めて検証します。

結論を先に言えば、楽天市場を頻繁に使い、年に数回は空港ラウンジを利用する人にとっては依然として年会費以上の価値があります。一方でラウンジ目的が中心だった人には、利用回数の制限が評価を左右する分かれ目になります。

この記事の内容
4.3 / 5
年会費 11,000円(税込)
通常還元率 1.0%(100円ごとに1ポイント)
楽天市場還元 SPUで最大5%以上(2026年時点、条件あり)
プライオリティ・パス プレステージ会員/無料利用は年5回まで(2025年以降)
手数料(実質年率) リボ・分割で概ね年15.0〜18.0%程度
向いている人 楽天市場を多用し、旅行・出張もある人
国際ブランド Visa / Mastercard / JCB / American Express

プライオリティ・パスは健在か

楽天プレミアムカードの代名詞といえば、やはりプライオリティ・パスです。通常なら年会費数百ドルかかる「プレステージ会員」が付帯し、世界1,300か所以上の空港ラウンジを利用できます。ただし2025年1月以降、無料で使えるのは年5回までに変更されました。6回目以降は1回あたりUS$35程度の追加料金がかかります。

とはいえ、年数回の海外旅行や出張がある人にとって、5回分の無料ラウンジ利用は十分に価値があります。1回あたりの利用価値をUS$35で換算すれば、5回で175ドル前後。年会費11,000円の大部分をラウンジ特典だけで回収できる計算です。「回数制限で改悪された」とはいえ、依然として同価格帯では貴重な特典といえます。

楽天市場での還元とSPU

もう一つの柱が、楽天経済圏での高還元です。基本還元率は1.0%と、無料の楽天カードと同じですが、楽天市場での買い物ではSPU(スーパーポイントアッププログラム)が上乗せされ、プレミアムカード保有によるポイント優遇も加わります。楽天モバイルや楽天銀行などを併用すれば、条件次第で還元率20%超に達することもあります。

損益分岐点はどのくらいか

楽天市場の利用だけで年会費11,000円を回収しようとする場合、一般の楽天カードとの差額分を埋めるにはおおよそ年間25〜30万円前後の楽天市場利用が目安になります。楽天市場でこの水準を超えて買い物をし、かつプライオリティ・パスも使うなら、年会費は容易にペイできます。逆に楽天市場をあまり使わず、旅行もしないなら、無料の楽天カードで十分です。

その他の付帯特典

海外・国内旅行傷害保険(最高5,000万円クラス)や、動産総合保険、選べる誕生月サービス(楽天市場での還元率アップなど)も付帯します。これらを含めて総合的に見ると、11,000円の年会費に対して受けられる特典の総量は多く、楽天経済圏を軸に生活する人ほど満足度が高くなる構成です。

メリット
  • プライオリティ・パス(プレステージ)が付帯
  • 楽天市場でSPUと組み合わせて高還元
  • 基本還元率1.0%と平時から高め
  • 旅行保険や誕生月特典など付帯サービスが充実
デメリット
  • プライオリティ・パスの無料利用が年5回に制限
  • 楽天市場を使わないと年会費の回収が難しい
  • 基本還元率は無料の楽天カードと同じ1.0%
プライオリティ・パスの利用回数や楽天市場のSPU倍率は改定されることがあります。特にラウンジ目的で申し込む場合は、現在の無料利用回数(2026年時点で年5回)と追加料金を公式で確認したうえで、年間の旅行回数と照らし合わせて判断しましょう。

どんな人におすすめか

楽天プレミアムカードは、楽天市場のヘビーユーザーで、年に数回は飛行機に乗る人に最適です。楽天でのポイント優遇とプライオリティ・パスの両取りができ、年会費を軽々と回収できます。逆に、楽天市場をあまり使わず旅行も少ない人は、無料の楽天カードで十分でしょう。ラウンジ特典を最重視するなら、回数無制限のラウンジが使えるアメックス・ゴールドや、コスパ重視の三井住友カード ゴールド(NL)とも比較する価値があります。マイルを貯めたいならANAカードも選択肢に入ります。

プライオリティ・パスは今も無料ですか?
カード自体にプレステージ会員が付帯しますが、2025年以降は無料での利用が年5回までに変更されました。6回目以降は1回US$35程度の追加料金がかかります。
楽天カードとの違いは何ですか?
基本還元率1.0%は同じですが、プレミアムカードはプライオリティ・パス、楽天市場でのポイント優遇、手厚い旅行保険、誕生月特典などが加わります。年会費11,000円が発生する点が最大の違いです。
年会費11,000円の元は取れますか?
楽天市場を年25〜30万円以上使い、プライオリティ・パスを年数回利用するなら十分に回収できます。どちらもあまり使わない場合は回収が難しくなります。
家族カードは作れますか?
家族カードを発行できます。ただしプライオリティ・パスの扱いなど本会員と条件が異なる部分があるため、申し込み前に公式で確認してください。

総評:楽天経済圏+旅行なら価値あり、ラウンジ制限は許容範囲

楽天プレミアムカードは、プライオリティ・パスの無料回数が年5回に制限されたものの、楽天市場での高還元と組み合わせれば2026年でも十分に価値のあるカードです。楽天経済圏を活用しつつ年数回の旅行・出張がある人なら、年会費11,000円は難なく回収できるでしょう。ただしラウンジ目的一本で持つには回数制限がネックになるため、自分の使い方が「楽天市場中心か」「ラウンジ中心か」を見極めることが大切です。他のプレミアムカードとも比較したい人はクレジットカードのレビュー一覧をご覧ください。

著者について

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個人向け金融、クレジットカード、銀行商品を専門とする編集チーム。

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